企画展「田中一光とデザインの前後左右」
21_21 DESIGN SIGHTで、田中一光の展覧会開催
今日から始まる企画展です。
日本を代表するグラフィックデザイナー 田中一光（1930〜2002）は、伝統の継承から未来の洞察、東と西の国々との交流など、田中自身の言う「デザインの前後左右」を見すえたアートディレクターでもありました。琳派、浮世絵、伝統芸能など、市民の文化を熟知し、それらを視覚表現の主題として現代の創作に活写した田中の影響は、同時代のデザイナー、企業人、社会に広がっていきました。また、グラフィックのみならず、出版・編集デザイン、ギャラリー空間での発表、商品などへの企画提案、そして茶道への眼差しを含めた仕事の成果は、現在の社会に定着するものとなっています。
本展では、田中一光の著書『デザインの前後左右』に根ざし、その発想の広がりと表現の着地するさまを多彩にとりあげます。残された膨大な数の作品や資料を検証し、田中を日本独自の視覚表現の推進者と位置づけ、仕事の主軸となるグラフィックデザイン作品を中心に、映像や図版、記録資料など、活動の実際を示す貴重なアーカイブも紹介します。それらを通して、田中一光というクリエイターの人と仕事に迫り、デザイン思想がどのように展開し、表現されたかを探ります。
戦後からの激しい時代を伸びやかに生き抜いた田中一光の創作の軌跡をたどる本展は、現代社会へのメッセージに満ち、これからのクリエイションの新しい方向性と可能性を示唆するものとなるでしょう。
会 場：21_21 DESIGN SIGHT
会 期：2012年9月21日（金）〜2013年1月20日（日）11:00〜20:00（入場は19:30まで）
休館日：火曜日（10月30日、12月25日は開館）、年末年始（12月27日〜1月3日）
展覧会ディレクター：小池一子
「ムサビのデザイン 武蔵野美術大学のデザインコレクションと教育」展
東京ミッドタウン・デザインハブ第36回企画展 10月5日〜開催
この企画展では、1950年代から70年代までの30年間を、ポスター、椅子、雑誌という時代を色濃く反映する媒体を通して見つめ直します。
この時代は、わが国においてデザインが人々に認知され、急速に隆盛していくなかでダイナミックに変化を遂げたことに並行し、日本でデザイン教育が誕生し、揺籃期を経てそれぞれの成長を辿った時期でもありました。
様々な角度からこの時代を見つめ直し、同時にこれからのデザインのあり方について考える希少な機会となるでしょう。
会 場：東京ミッドタウン・デザインハブ（ミッドタウン・タワー5F）
会 期：2012年10月5日（金）〜11月4日（日） 11:00〜19:00（会期中無休）
入場料：無料
ムサビ職員、ムサビのデザイン展について語る
9年前から大学公認非公式ブログ「ムサビ日記」（現在は＋「美大日記」）を主宰しているムサビの手羽さんが、ムサビのデザイン展について語っています。
ミッドタウンでムサビのデザイン展！その１ - 美大日記：：ムサビの手羽
ミッドタウンでムサビのデザイン展！その2 #ムサビのデザイン展 - 美大日記：：ムサビの手羽
私も行きたい
私が学芸員資格を取る時には、美術館実習をムサビの美術館で行い、コレクションから展示企画を作る勉強をしました。なので個人的には、ムサビのコレクションから、今回、どんな展示が行われるのかとても興味があります。
一光さんの展覧会の後、すぐ近くで無料でやっていますので、ハシゴしてご覧になると面白いと思います。
私もこの頃、東京に行けたらいいな。
東京に行けたら、見たい展覧会メモ
「ジェームズ・アンソール−写実と幻想の系譜−
アントワープ王立美術館の改修を機に、同館の誇るジェームズ・アンソール（1860-1949）の作品群が一堂に来日します。同館は世界で最も質が高く、かつ充実したアンソール作品を所蔵することで知られており、それらをまとまって日本で見ることの出来る初めての機会となります。
本展では、アンソールの傑作《陰謀》のほか、発表当時サロンで話題となった《牡蠣を食べる女》、宗教画の代表作《悲しみの人》など、約50点のアンソール作品を紹介します。また、アンソールに影響を与えたブリューゲルやルーベンスらフランドルの画家や、ベルギーのレアリスムから印象派までの同時代の画家たち、そしてクールベやファンタン＝ラトゥールなどフランスの画家の作品もあわせて展示し、100余点でアンソールの芸術を生み出した背景を探ります。
会 場：損保ジャパン東郷青児美術館
会 期：2012年9月8日（土）〜11月11日（日）10:00〜18:00（金曜は20:00まで）
休館日：月曜休館（ただし9月17日、10月1日、8日は開館）
お客様感謝デー無料観覧日：10月1日（月)
